「てか、なんであたしなのよ!普通、姉さんに頼むもんでしょ!?」
「大姉貴にも電話で頼んだんだけど、大姉貴が・・・
『はぁ?無理無理。あたし、仕事で忙しいし。そーゆーの、凛に頼んでよ。あたしのマンション家賃高いし、自分のことで精一杯だからさぁ』
ってさ」
「恭子姉ちゃん、お仕事が大変なんだって~」
レオが姉さんの口まねを完璧にして言う。
『恭子姉ちゃん』と『大姉貴』とは一番上の姉さんのことだ。
『花咲 恭子』26歳。それが私の姉。
姉さんは『Sweet Girl』という今ティーンに人気の雑誌の編集者をやっている。
面倒くさがり屋で、今は私と同様他のマンションで一人暮らしをしている。
「姉さん・・・(怒」
「そーゆーわけだから、これからよろしくー」
レオがぽんっ、と肩に乗せた手がすごく重く感じる。
「はぁ・・・」
私はまた大きく溜め息をつく。
神様、追い打ちですか?
今日は、厄日ですか?
そうして、今宵は更けていった。
―次の日
「ほんと、信じらんない!!なんで私の家にやれなんて言うのよ!!」
『仕方ないでしょ?あたし仕事で忙しいし~』
「あんた一番年上だろうが!!」
今日は土曜日。
私は朝っぱらから姉さんに電話をしている。
『別に良いでしょ~?ほら、あたし嫁入り前だし、男とか連れてくるかもしれないじゃん?』
「そんな人いないくせに」
『あ、ばれた?』
電話の向こうで姉さんがクスクスと笑うのが聞こえる。
「だいたい、姉さんなんて自分で男を見つけようともしてないじゃない。どうせ、『いい男落ちてないかな~』でしょ」
『大正解。あんたよく知ってるわね』
「自分の姉ですもの」
『そーゆーあんたはどうなのよ?』
「へ?」
『あんたこそ、男いないの?』
そのとき、ひょいっと横から電話がとられる。
「そこは心配ないよ、大姉貴。姉ちゃんの家に入ったときから思ってたけど、全然男っ気が無かったから」
「大姉貴にも電話で頼んだんだけど、大姉貴が・・・
『はぁ?無理無理。あたし、仕事で忙しいし。そーゆーの、凛に頼んでよ。あたしのマンション家賃高いし、自分のことで精一杯だからさぁ』
ってさ」
「恭子姉ちゃん、お仕事が大変なんだって~」
レオが姉さんの口まねを完璧にして言う。
『恭子姉ちゃん』と『大姉貴』とは一番上の姉さんのことだ。
『花咲 恭子』26歳。それが私の姉。
姉さんは『Sweet Girl』という今ティーンに人気の雑誌の編集者をやっている。
面倒くさがり屋で、今は私と同様他のマンションで一人暮らしをしている。
「姉さん・・・(怒」
「そーゆーわけだから、これからよろしくー」
レオがぽんっ、と肩に乗せた手がすごく重く感じる。
「はぁ・・・」
私はまた大きく溜め息をつく。
神様、追い打ちですか?
今日は、厄日ですか?
そうして、今宵は更けていった。
―次の日
「ほんと、信じらんない!!なんで私の家にやれなんて言うのよ!!」
『仕方ないでしょ?あたし仕事で忙しいし~』
「あんた一番年上だろうが!!」
今日は土曜日。
私は朝っぱらから姉さんに電話をしている。
『別に良いでしょ~?ほら、あたし嫁入り前だし、男とか連れてくるかもしれないじゃん?』
「そんな人いないくせに」
『あ、ばれた?』
電話の向こうで姉さんがクスクスと笑うのが聞こえる。
「だいたい、姉さんなんて自分で男を見つけようともしてないじゃない。どうせ、『いい男落ちてないかな~』でしょ」
『大正解。あんたよく知ってるわね』
「自分の姉ですもの」
『そーゆーあんたはどうなのよ?』
「へ?」
『あんたこそ、男いないの?』
そのとき、ひょいっと横から電話がとられる。
「そこは心配ないよ、大姉貴。姉ちゃんの家に入ったときから思ってたけど、全然男っ気が無かったから」


