「『おかえり』じゃないわよ!なんであんたたちがここにいるの!?」
「ちょ・・・そんないきなり大声で怒んなよ」

レオが顔をしかめながら片耳を手で塞ぐ。

「あれ、読めば分かるから」
そう言ってレオが指さしたのは、テーブルの上に置かれた白い封筒。

「?」
「母さんからだよ」
「母さんから?」

私は『母さんから』だという封筒を手に取り、封を切る。
中には30枚くらいあるんじゃないかという紙が・・・。

「何これ;;」
「あ、途中どうでもいいこと書いてあるから、そこはとばして」
「はぁ?;;」

私は紙を開き、それを読み始める。

『愛しい次女 凛ちゃんへ』

あ、説明忘れたけど、私たちは4人兄弟で上から『姉・私・レオ・める』の順ね。
だから、私は次女なの。

『最近調子はどうですか?
この頃全然家に帰ってこないから心配してました。
まぁ、それは置いといて・・・』

「娘の心配置いとくなよ」

『この前、父さんが母さんの誕生日にプレゼントをくれました。
大きな薔薇の花束と、ブランド物のバックです。
母さん、とっても嬉しかったです。
それから、この前の休みに父さんと・・・



                (中略)



それで、突然なのですが私たちは外国に永住することになりました。
レオとめるも連れていこうと思ったんですけど、二人はどうしても嫌だと言うので、置いていくことにしました。
でも、家に二人だけ置いていくのはさすがに危険だし、危ないので凛ちゃんの家に住ませることにしました。
引き続き、仕送りはしますので、何卒二人をよろしくお願いします☆
3人でこれから仲良く生活して下さい。
それでは、お元気で
                    母さんより』

「・・・はい??」
「と、ゆーことだから」
「てか、永住!?何処に!?」
「ぶらじるだって~」
「ブラジル!?」

呑気にいうめる。
ブラジル何処にあるのか分かってんの、この子;;;