手の関節についた擦り傷はきっともうすぐ消える。
でも、心の中のどろどろとした気持ちたちは消えない。
「薄井さん」
部下の声に綾乃は現実に戻った。
「このシステムの総評なんですけど、問題点が・・・」
部下から渡された書類に集中して、綾乃は再び思いだしてしまった心の渦をしまいこんだ。
「過去に似たシステムを立ち上げた企業があって、資料がデータとして残ってるはずだから参考にしてみて。」
大丈夫。まだ自分はできる。前に進める。
そう確かめるように仕事に打ち込む。
大丈夫。大丈夫。
私は一人でも立ててる。進めてる。
でも、心の中のどろどろとした気持ちたちは消えない。
「薄井さん」
部下の声に綾乃は現実に戻った。
「このシステムの総評なんですけど、問題点が・・・」
部下から渡された書類に集中して、綾乃は再び思いだしてしまった心の渦をしまいこんだ。
「過去に似たシステムを立ち上げた企業があって、資料がデータとして残ってるはずだから参考にしてみて。」
大丈夫。まだ自分はできる。前に進める。
そう確かめるように仕事に打ち込む。
大丈夫。大丈夫。
私は一人でも立ててる。進めてる。



