今も幸せすぎて怖くなることはある。

そんなときは悟の手を握る。

それだけで、不安も恐怖もなくなっていく。



まるごと悟に包まれているように綾乃は感じていた。



「大好き」
「愛してるだろ。」
見えるようになったまぶしい世界には、悟がいる。

そしてもうすぐ、もう一人増える。