運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~

「ん・・・」
体を動かした綾乃。
少し瞳が開くと、悟の心配そうな顔が近くにあった。

「行こうか」
悟はすぐに心配そうな顔を微笑みに変えて綾乃の倒している席を直した。

運転席を降りて、助手席に向かう。

「歩ける?」
まだ体調が戻っていない綾乃。
悟は綾乃の体を支える。

「大丈夫」といった綾乃。
でも、すぐに足元がふらついて危なっかしく、悟は綾乃をおんぶして進んだ。

「ここで」
綾乃の言葉にそっと綾乃をおろす。