運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~

どこだ・・・どこにいるんだよ・・・

その時・・・
~♪
再び悟の携帯が鳴った。

「はいっ!」
乱れた呼吸のまま画面をスライドして通話の状態にする。

『一ノ瀬さんの携帯でしょうか』
「はい、そうです。」
『薄井綾乃さんをご存じでしょうか?』
「はい」
悟は電話で話をしながらマンションを出て、エレベーターに乗り込む。

『私、△△駅のものですが、駅のホームに病院のパジャマ姿の女性がいて、こちらで保護をしています。お名前をうかがったら答えられたのですが、どうも様子がおかしく、携帯電話にそちらからの着信がありましたので、連絡しました。』
「今すぐ行きます!」
悟はエレベーターから駐車場に向かい、すぐにその駅に車を走らせた。