運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~

~♪

嫌な予感がして悟は電話を手にした。
ちょうどランチタイムが終わって、片づけをしている時間だった。

着信画面には綾乃が入院している病院の番号。

「はい、一ノ瀬です」
『〇〇総合病院の薄井さんを担当しています医師の伊藤です』
「お世話になっています」
高鳴る鼓動を全身に感じながら医師の言葉に耳を澄ませる。
『実は、薄井綾乃さんの件でご連絡がありまして』
「なんですか?」
『現在行方が分からず看護師や警備、警察にも連絡をして彼女の居場所を捜索しています。一ノ瀬さんの元へ薄井さんは行っていませんか?』
その話に悟はレストランを飛び出した。