運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~

救急車を呼び、綾乃は運ばれて行った。

かかりつけの産婦人科では対応ができないと断られ、近くの総合病院に運ばれた綾乃。

救急車の中でも綾乃の意識は戻ることはなかった。


悟は処置室の前のベンチに座りながら祈っていた。

綾乃の状態を見てかなり状況が深刻なことはわかっている。


ただただ祈りながら悟はその時を待った。


「薄井綾乃さんのお知り合いの方ですか?」
医師に呼ばれて立ち上がると、医師は綾乃との関係を悟に聞いてきた。