今までの時間も、自分の想いも感情もすべてわからなくなり、すべて疑いたくなる。
悟が何を言ったらいいかわからず、綾乃の肩から手を離すと、綾乃はすぐに床に置いた荷物をもう一度手にして、荷造りを再開した。
「体、心配だから。今はやめよう。」
言葉が見つからないまま、悟は綾乃を止めようと言葉を絞り出す。
その場しのぎの言葉ではなく、綾乃をつなぎ留めたい。
なのに・・・綾乃に苦しみばかりを与えてしまっている事実に、強気な言葉も、まっすぐな気持ちも伝えられない。むしろ今は考えつかない。
「大丈夫だから」と寝室に向かい荷造りを止めようとしない綾乃を追いかけることができず、その場に悟が座り込んでいると『ドンッ!』悟が座っている場所に響くような鈍い音がして、悟は慌てて寝室へ駆け込んだ。
「綾乃っ!?」
そこには電池の切れた人形のように倒れている綾乃がいた。
悟が何を言ったらいいかわからず、綾乃の肩から手を離すと、綾乃はすぐに床に置いた荷物をもう一度手にして、荷造りを再開した。
「体、心配だから。今はやめよう。」
言葉が見つからないまま、悟は綾乃を止めようと言葉を絞り出す。
その場しのぎの言葉ではなく、綾乃をつなぎ留めたい。
なのに・・・綾乃に苦しみばかりを与えてしまっている事実に、強気な言葉も、まっすぐな気持ちも伝えられない。むしろ今は考えつかない。
「大丈夫だから」と寝室に向かい荷造りを止めようとしない綾乃を追いかけることができず、その場に悟が座り込んでいると『ドンッ!』悟が座っている場所に響くような鈍い音がして、悟は慌てて寝室へ駆け込んだ。
「綾乃っ!?」
そこには電池の切れた人形のように倒れている綾乃がいた。



