運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~

「俺、一晩中考えてた」
綾乃を自分の胸に抱きしめたまま悟が話始める。

「今俺の想いをぶつけたら綾乃が壊れそうで怖かったんだ。」
「・・・」
綾乃は大好きな悟のぬくもりと香りに包まれながら話を聞く。

「でも俺、綾乃に気持ち伝えることにした。それで綾乃が苦しくなっても、つらくなっても、悩んでも、俺は綾乃から離れないから。俺が支える。俺が力になる。俺は綾乃から離れない。だから、俺の気持ち聞いてほしい。」
「・・・」
綾乃は瞳を閉じて悟の声に全神経を集中させる。

「俺は綾乃と一緒に居たい。ずっとずっと一緒に居たい。隣に並んで、いつまでも手を繋いで歩きたい。綾乃と、お腹の子と3人で幸せになりたい。一緒の未来以外考えられない。だから、結婚してほしい。俺を信じてほしい。絶対に幸せにするから。幸せな未来を約束するから。だから、薄井綾乃さん。」
悟は少し綾乃から体を離す。