運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~

「・・・」
「だから、今日は何も考えず、ゆっくりしよう。明日のことは明日考えればいい。な?」
悟はゆっくりと綾乃の体を抱きしめる。

「お風呂に入りたい・・・」
しばらく悟の胸の中でぼーっとしていた綾乃の言葉に、悟は嬉しそうに微笑みながら頷いた。


いろいろなことがありすぎてパンクしていた綾乃。
悟に抱きしめられているうちに少しだけ冷静になった。

体を温めて、ゆっくりと体を回復させたい。

悟は綾乃を少し待たせると、湯船にお湯を張りお風呂の支度をしてくれた。

「入浴剤はだめらしい。」
準備している間に、妊娠中の入浴に関して検索をしてくれたらしい。

そんな悟を見ていると、余計に産まないという選択は考えられなかった。