運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~

綾乃は自分の部屋に入り、シャワーと着替えを済ませる。それから悟の部屋に行く。

そのころにはちょうど悟もシャワーを終えて、ごはんの支度が済んでいるころだ。

「手伝う」
いつものようにキッチンへ向かう綾乃に、悟は座っているように伝える。

朝は一緒にキッチンに立つ二人。
でも夜は悟はキッチンに綾乃を立たせない。

それだけ綾乃が疲れていることを悟は知っている。
帰宅すると体力も限界で、ふらふらと足元がおぼつかないことも多い。
なるべく夜はゆっくりとさせてあげたいと、夜はなるべく綾乃が休めるようにしていた。

「ありがとう」
綾乃も最近素直に甘えることを覚えた。