運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~

悟の運転は心地よくて、綾乃は眠ってしまうことが多い。
助手席で綾乃が寝ていることに、悟は愛おしさを感じながら、少しでも車が揺れないように、ブレーキも慎重になる。

マンションに着くと、綾乃をキスで起こす。

お互いにこんな日常がくすぐったい。

レストランから歩いて帰るときも、悟は綾乃と手をつなぐ。
こんなやりとりもくすぐったくて愛おしさがあふれる。

いつものように口づけで起こされた綾乃。
「ありがとう」
「どういたしまして。行こうか。」
駐車場から部屋に行く間も二人は手をつなぐ。

いい年をして恥ずかしいとか、照れ臭いとか、そんなことは悟は気にしない。
こういう行動が綾乃を安心させるとわかっている。