運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~

一緒に暮らさないかと悟に誘わられたことがある。
でもその言葉には頷くことができなかった。

ほとんど一緒に過ごしている二人。
それでも、まだ1か月しか経っていない。

お互いのこともまだまだ知らないことがたくさんある。

もう少し、お互いを知ってから一緒に暮らすことを考えたいと悟に伝えると、悟は快く待つと言ってくれた。

お互いの部屋を掃除したり、洗濯をしていると一緒に暮らしたほうがいいのかもしれないとも思う。
今よりきっと幸せになれることは目に見えてわかる。

でも・・・

まだ迷う心を忘れようと、深呼吸をしてから綾乃は掃除を再開した。