月の光に照らされて、見えるお互いの顔に少し照れながらも二人は目をそらさない。

熱く熱い口づけを交わしながら体を重ねる。


ぬくもりを分け合うほどに、満たされていく心。

知らぬ間に積み重なっていた孤独も絶望も、後悔も・・・すべて溶かされていくような感覚・・・





今はただ、この不思議な感覚に溺れたいと手を伸ばすと、悟は優しく艶やかに微笑みながらその手を握り返した。