お互いがお互いのぬくもりを求める。


悟は慎重に綾乃を抱き上げて寝室へ運んだ。

体を抱きしめる時も、綾乃を気遣う。
ほんの少し残っている理性がストップをかける。




そんな悟のぬくもりを求める綾乃。

ずっとずっと求めていた場所はここなのだと思い知りながら悟の首に手をまわす。


まるで星空の魔法にかかったかのように、はじめての感覚を分かち合いながら二人は静かに体を重ねた。