まるでずっとかけていたパズルのピースがうまっていくように、口づけていると溶け合ってしまいそうだ。

どんどんと深まる口づけを交わし続ける。


何をしても満たされない心を持っていた悟。
口づけをした瞬間、綾乃のぬくもりに心が一気に満たされていく。


傷ついた心を隠しながらがむしゃらに進んでいた綾乃。
やっと体の力が抜けて、誰かに寄りかかることができ、心がぬくもりで満たされる。



「ごめん、けがしてるのに」
途中、悟が唇を名残おしそうに話すと綾乃は首を横に振りながら悟の背中に手をまわした。