運命が変えた一夜 ～年上シェフの甘い溺愛～

「大丈夫？」
少しだけ隙間が開けられた寝室の扉から悟が覗き込んだ。

「大丈夫です」
「痛み止めが切れたんじゃない？薬持ってこようか？」
「・・・お願いします・・・」
「了解」
悟はすぐに綾乃の痛み止めと薬を持ってきてくれた。

「入っても大丈夫？」
遠慮する悟に綾乃はベッドから動き出そうとする。
「あっ、大丈夫。動かないで。」
綾乃が動き出そうとするのを見て悟は急いで寝室に入ってきた。

「はい、どうぞ」
綾乃の手に薬を渡す悟。
「ありがとうございます」
「いいえ。」
綾乃が薬を飲むのを見届けるとミネラルウォーターをベッドの横に置いてくれた。