運命が変えた一夜 ～年上シェフの甘い溺愛～

遠慮する綾乃を悟は強引に自分のベッドへ寝かせた。

疲れ切っていた体はあっという間に眠りに落ちる・・・。

夜中に綾乃は再び嫌な夢をみて目覚めた。

ベッドの上で慌てて体を起こすと痛みが全身に響く。

痛み止めが切れて来たからか、急にヒビの入っている足が痛みだした。


「いたっ・・・」
小さな声を思わずあげると、すぐに寝室の扉がノックされる。

起こしてしまったかと罪悪感を感じながら、自分が今悟のベッドで眠っていたことに意識がはっきりとして気が付いた。

「はい」
寝室の時計を見るとまだ深夜で、綾乃は遠慮がちに返事をする。