運命が変えた一夜 ～年上シェフの甘い溺愛～

リビングのソファからはキッチンがよく見える。
綾乃は料理をする悟をじっと見つめていた。

「照れるだろ」
そう言いながらも手際よく料理をしていく悟。
すぐにいいにおいが綾乃に届く。

綾乃は誰かの出す物音が心地よくて睡魔に襲われる。

悟はソファにクッションやブランケットを用意してくれていて、大きめのソファはかなり座り心地がいい。

眠そうな綾乃に気が付いた悟は、手を止めてソファに近づいた。
「もう少しかかるから、寝てな。」
そう言って綾乃の髪を撫でたあと、綾乃の体をすっと支えて体を横にする。
ブランケットを広げてかけると、再び悟は綾乃の髪を撫でた。
「起こすから。」
申し訳ないと思いながら、逆らえない睡魔に綾乃は目を閉じた。