~♪

しばらく呼び出し音を鳴らす。でも綾乃は出ない。

嫌な予感がしてくる。


しばらく鳴らした呼び出し音が留守電になり悟は念のためにメッセージをのこした。

『忙しかったらごめん。連絡の返事がないから心配で連絡しました。スタンプでもいいから、無事だったら返事が欲しい。何時でもいいから。待ってる。』

メッセージを入れたあと、綾乃がもしもメッセージを聴き取れなかったらという状況を考えてメールでも同じ内容を送った。

あまりしつこくてもだめかと、もう一度連絡したい気持ちをぐっとこらえて悟は携帯電話をすぐそばに置きながら新メニューの研究をキッチンで始めた。