運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~

フロアの中でも窓際に設置されている自分のデスク。
パソコンの電源を入れて、昨日残して帰った仕事をさっそく始める。

カバンの中から分厚いスケジュール帳を取り出して今日一日の予定を確認した。

午前中は会社でデスクワーク。
午後は担当している企業を3軒まわる予定になっている。
戻ってから仕事をして、来週の段取りをしてから帰宅。

ギリギリ、レストランの閉店時間30分前にはお店に滑りこめそうだ。

綾乃は少しでも時間を早められるように、集中した。


「薄井さん」
社員たちが出勤してから、綾乃はさらに忙しくなる。
フロアには30名ほどの社員が仕事をしていて、そのうち綾乃の部下にあたるには20名近い。

部下や後輩から綾乃は頼られる存在だった。
頼られるということはもちろん、自分の抱えている仕事がさらに増えるということだ。