運命が変えた一夜 ～年上シェフの甘い溺愛～

「大の大人が余裕なくて恥ずかしいけど、そんなの関係なしに綾乃が好きだ。こんな風に誰かを好きになること今までなかった。わがままにでも綾乃が欲しい。」
こんなにまっすぐな言葉で告白されるのは初めてだ。

「まだ全然知らないこと、いっぱいあると思う。わかってやれてないことが多いって思う。でも、知れば知るほど好きになってく。直感だけで突っ走るタイプじゃないけど、綾乃のことになると余裕なくて、つい理性をすっ飛ばして飛びつきたくなる。もっと知りたいって思う。」
「・・・」
「こんな風に自分の気持ちを言ったら、綾乃をこまらせるかもしれないって思って、黙ってようって、ペースダウンしようって思ってたけど無理だ。」
悟はそう言って、綾乃の肩に手を置く。

「好きだ。」
真剣な顔で告白をした悟は、すぐにふっと笑った。

「言っちゃった。我慢できなかった。」
無邪気に笑う悟に綾乃の心が高鳴る。この高鳴りは明らかに愛おしさだ。