運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~

体の奥まで染みるような味に自然と涙が溢れた。

それ以来、週に一度のご褒美にこのレストランに立ち寄るのが綾乃の楽しみだ。

毎日終電ぎりぎりまで仕事をしている綾乃。
でも金曜だけはこのレストランで食事ができるように、時間を少し早めて帰宅する。

そのために月曜日から木曜まで仕事をひたすらこなしているようなものだ。


綾乃はレストランをみながら気合を入れて会社への道のりを急いだ。

朝も時間に余裕をもって出勤をする。

勤め始めてから何年もたって、どんどんと後輩が増えても、朝は誰よりも早く出勤してデスクの掃除をしたり、お湯を沸かす。そして誰よりも先に仕事を始めるのが綾乃のポリシーでもあった。

この仕事は週末でも、たとえ平日の深夜でも企業でトラブルがあれば呼び出されることもある。
打ち合わせやシステムの確認のための外回りも多い。
体力も必要な仕事だった。