二番目で…

杏もびっくりしていた。
そうだよ、だって私でさえ海里に知られてることにびっくりしているんだから。

「昨日、実は俺も彼女といたんだよね。」

海里の『彼女』そう。私たちの一学年下の女の子。

「なんで声かけてくれなかったの」

「俺の彼女嫉妬深いから、ほらだから俺SNS系全部消したじゃん。」

そう、海里は少し前に急にSNSをやめた。
今その理由を理解した。

「あー、わりもう講義始まるから俺いくわ。」

「うん、わかったじゃあね。」