藍先輩の危険な溺愛レッスン。

私を上から見下ろす彼の冷たい瞳を見たら体温が急激に上がった。


な、なんだろう彼の全身から溢れ出る色気が凄い。


覆い被さるたくましい身体。


足をジタバタしてみるけど、ピクリともしない。


「せんぱい、ちょっと待って」


彼が私の背中に右手を回すとプチンッて音がした。


え、うそ、今のブラがはずされた?


いや、まさかわざとそんなことできる?


偶然だよね、じゃなきゃ手慣れすぎている。


「ほらもっと、力いっぱい真剣にやらないと」


「真剣って……キャッ」


ギュッと抱きしめられてしまい身動きできない。


仕方ないので、精一杯手で彼の肩を押し返す。


さらに胸や肩を手当たり次第、叩いてみる。


パシパシ。


「ちゃんと本気で抵抗しないと」


「やってますっ」


「嘘だろ?力よわすぎ」


まるでからかうような彼の声が恨めしい。