藍先輩の危険な溺愛レッスン。

なんて、怖くて聞けない。


それからなるべく彼の方を見ないように、ササッと食べた。


もちろん、味わってる余裕なんてあるはずもなかった。






私が台所を借りて後片付けをしていたら、藍先輩はドライヤーをするために洗面所に立っていた。


この後、私を家まで送ってくれるそうだ。


「先輩、やっぱり送ってもらわなくても大丈夫ですよ」


先輩はせっかくお風呂に入ったのに夜風にあてるのも悪いかなと思って断ろうとした。


彼はいつも早めにお風呂に入る習慣らしくて、なにも今日に限ったことではないんだとか。


「大丈夫、俺、愛菜ちゃんのボディーガードだしちゃんと家まで送るよ」


洗面所から出てきてそう言った。


「すみません」


「いや、いいよ。でもその前に」


「え?」


「今朝の反省会をしておこうか」