藍先輩の危険な溺愛レッスン。

てっきり可愛いをかぶせてくるのかと思いきや意表を突かれてムッとする。


「なんなんですか、それ。私面白くなんてありませんけど」


「いやさっきからコロコロ表情が変わっておかしいよ」


「そんなことありませんから」


ムキになって言い返す。


「緊張して赤くなってたじゃん」


からかうような口調。


「なってません」


うっ、悔しいけど図星。


こんなカッコいい顔に見つめられていたから、どんどん顔が熱くなってきてる。


きっと真っ赤になっていたに違いない。


でもいちいち言わないで欲しい。


「そんなに警戒しなくても大丈夫、安心して。変なことはしないから」


彼はすっと真面目な表情になる。


「あ、はい」


「食べてるときはなんにもしないから」


「……っ」


じゃあ、食べおわったら何かするつもりなんですか?