藍先輩の危険な溺愛レッスン。

「実際思った通りだったし」


「そ、そんなことは……ほめ過ぎですよ」


なんだか照れくさくなってお茶をすすった。


「それに思ってたよりずっと可愛い子だったから、驚いたな」


「えっ、あっ」


先輩には何回か可愛いって言われたけれどいまだに慣れない。


こんなイケメンにそんなことを言われたら人がどんな気分になるか彼はわかっているのかな。


そのたびにいちいち胸がドキドキさせられて身が持たないよ。


「そ、そんな……」


真っ直ぐに見つめられているから顔が熱くなってきた。


「……」


どうしよう、私やっぱり緊張しているみたい。


つとめて平静を装うつもりだったけどやっぱり、胸がドキドキして……。


だって今、私達お部屋に二人きりなわけだし。


「愛菜ちゃんと一緒に食べる飯は特にうまいなーっ」


ますます胸の鼓動が早くなる。


先輩とちがって私は味なんて分からなくなっちゃってる。


「……」


「ほんとに、愛菜ちゃんってどうしてこんなに……」


「可愛くなんてないですっ」


急いで否定してみたけど。


「どうしてこんなに面白いんだろ」


は?面白いって、私が?