藍先輩の危険な溺愛レッスン。

ひえー、どうしてお風呂上りっぽいんですか?


まだ7時過ぎですよ。


何か良からぬことを企んでますよね?


言葉にならなくて口をパクパクしていたら、お弁当の入ったビニール袋をさっともぎとられた。


「あー腹減った、死にそう」


「え、ちょっと」


先輩は私には目もくれずお弁当を持って部屋の奥にスタスタと戻って行くので、慌ててドアを掴んだ。


「待ってくださいよ。私の分もあるんですからね」


ドアを開けて靴を脱いで先輩の後ろを追いかける。


「お邪魔します」


綺麗に片付いたお部屋は一人暮らしにしてはかなり広そうに見えた。


しかもアロマのようなとってもいい香りがする。


リビングも広くて観葉植物なんかもお洒落に配置されている。


なんだか、意外。


もっと男くさい感じかと思ってた。