藍先輩の危険な溺愛レッスン。

こんな密室で男の人と二人でいるっていうのに恐怖も忘れて反論していた。


「本当のことだよ。ちゃんと彼らの近くにいる人から聞いたんだから。じゃなきゃこんなに細かいことまでわかるわけないじゃないか」


「誰ですか?そんなこと言うのは、教えてください、誰ですか?」


さっきの話を、否定したくて夢中で彼に詰め寄っていた。


結局のところ私にとっては、雪乃さんが元カノか今カノかなんてどうでもよくて。


ただ、先輩に執着しているってことがどうしても嫌だったのかもしれない。


権田さんの話は真実じゃないかもしれないけど、雪乃さんが先輩を好きなことは本当なんだろうなと思った。


「愛菜ちゃん、どうしたの?大丈夫?落ち着いて」


権田さんは普段おとなしい私がいきなり怒り出したからびっくりしているみたい。


私の背中に手を伸ばしてきた。