なんとか軌道修正しょうとして、もっともらしいことを言った。


だけど。


「じゃあ家ならいいの?」


クスリと鼻で笑われる。


「うう、えっと……」


「どこまでだったらいい?」


先輩の瞳が妖しく光るから、身体中が痺れる。


「何言ってるか……わかりません」


「わかるでしょ?」


顔を近づけて覗きこんでくるから、たまらずに俯いた。


「いじわる……恥ずかしいです」


「そんな顔が見たいから聞いてるんだよ」


柔らかくそう言って私の顎の下に手をそえる先輩。


「かわいい……顔真っ赤」


「や、見ないで」


どうしたんだろう、私、彼に触れられると息が上手く出来なくておかしい。


「ハアッ、待って」


先輩は私の耳元でフッて息を吐いて、愛おしそうに髪を撫ぜる。


それだけで、もう身体中が熱くなっていく。


さらに私を抱きしめる力が増していくからもう限界で……。