藍先輩の危険な溺愛レッスン。

みんな派手な見た目の人たち。


ジロジロと遠慮ない視線を浴びて硬直した。


私は怖くて、瑠夏ちゃんの腕をギュッと掴む。


どうしょう、最悪。


こんな時どうしたらいいかわからない。


教室の中から他の男子生徒たちもザワザワしだしてこちらに視線を向け始めた。


たくさんの男の人達に注目されて、喉の奥から胸にかけて重苦しくなる。


背中にジワリと冷や汗が滲む。


貧血に似たような症状で頭もクラッとしてきた。


「愛菜大丈夫?」


「え、どうかした?気分悪い?」


「い、いえ」


「保健室いく?連れてってやろうか?」


石井さんが、私の方へ手を伸ばしてきたのでビクッと身体が震えた。


「キャッ」


彼から逃げようとしたら腰が抜けたみたいにその場にへたり込んでしまい尻餅をついた。


その拍子に先輩のお弁当が手から離れ、その場に落としてしまった。


「どうした?」