藍先輩の危険な溺愛レッスン。


一体どんな伝わり方をしてるんだろう。


藍先輩は権田さんから私を守ってくれてるだけなのに。


「違います、えっと」


藍先輩のために誤解を解かなきゃって思ってオロオロした。


「ちょっと、やめてください。愛菜にかまわないで」


すると瑠夏ちゃんが、庇うように私と彼の間に割って入ってくれた。


「え、友達?友達も可愛いじゃん。今度みんなで合コンしない?」


「え?」


彼は瑠夏ちゃんの肩にポンと手を置く。


爽やかスポーツマンと思いきや、なんだか軽い態度でますます驚いた。


「可愛いって、私そんなこと全然ないです」


「いやいや、キミもすっごく可愛いよ」


「……」


瑠夏ちゃんは耳まで赤くなって言葉を失っている。


「なんだよ、石井ー。後輩くどいてんのかよ。
お、可愛いな」


「マジ可愛いじゃん。2人とも」


「うおっ、美少女」


教室の中から男子が3人でてきてすぐに囲まれてしまった。