好きは閉じ込めて【完】

1番記憶に新しい元彼との関係は彼のアプローチがきっかけで始まって半年くらい続いていた。


順調だと思っていたのはわたしだけだったみたいで、もともと向こうから告白してきたくせにある日突然、「好きな人ができたから別れてくれ」なんて自分勝手なことを言われて納得いかないまま終わった関係が今では懐かしい。


ほんとに身勝手な人だったと思う。
猛アタックしてきて好きにさせといて自分が飽きたらわたしのことなんてポイなんだもん。

 
わたしと同じ大学に通う1つ年上の彼もわたしたちのバイト仲間だった(・・・)から迅くんも彼のことはよく知っている。

だったって過去形なのは別れたとほぼ同じタイミングで先輩がバイトを辞めたからなんだけど。


すきな人を不安にさせたくないから。なんて理由ちょっとむかつくよね。



先輩と付き合ってたときはバイトが終わった後一緒に帰っていたけれどそれも無くなっちゃって1人寂しく帰ろうとしているわたしに迅くんは声をかけて一緒に帰ってくれた。


その日から彼の提案でシフトが被ったときは一緒に帰るようになった。


わたしが振られた時に1番親身になって慰めてくれたのは彼だったからちょろいわたしはだんだん彼のことを好きになってしまった。



彼のそんなつもりのない優しさにおちてしまってそれからは会うたび、行動ひとつひとつにときめいてしまっている。