「恋愛体質なのになぜかうまくいかない主人公の描写がリアル。けっして甘すぎることなく、ドライな視点を持った秀作です。
絵柄や構成はまだ未熟ですが、印象的な台詞だったり、小物や背景などの丁寧な描きこみには好感が持てました。
伸びしろがあるのでがんばってください」
選評にはそう書かれていた。

きょうちゃん。きょうちゃん。
心の中が親友でいっぱいになった。

だって、鏡子が最初にあの「おたのしみぶくろ」を送ってこなければ、わたしがあんなに早くから少女漫画を購読し始めることはなかったかもしれないのだから。


――そんな唯一無二の親友に、自分の結婚式に参列してもらえないなどとは、思いもしなかった。