あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

「『杏』に通いだして、体重が増えないように気にしてはいた…」


「そうですよね。パンは結構カロリー高いですから」


この完璧に見える身体で、さらに体重を気にするなんて、いろいろ努力してるんだな。


確かに、これだけのイケメンが太ってお腹なんか出てたらちょっと引いちゃうかも。


「それもあるけど、昔からパンはあまり食べたことがなかった。どちらかというと苦手だったかも知れない」


「えっ、そうなんですか!? だったら急にパンが好きになったとか?」


嘘みたい…ちょっとした衝撃。


でも、あんこさんのパンだから好きになれたのかも。


「まあ、そうかもな。雫も一緒にジム行く? 会員制だけど俺の紹介なら入れるから。今度、時間を作るから2人で行こう」


ジ、ジムに?


私、今、ジムに誘われた?


嘘でしょ…


榊社長と2人で?


何かの間違いかと頭をフル回転させてみた。


だけど、どう考えてもさっきの言葉を要約すると『榊社長と私の2人でジムに行く』ってことになってしまう。