色々考えてるうちに、とうとう社長室の前に着いてしまった。
私は覚悟を決めて、その重厚なドアをノックした。
ガチャりとドアが開いて、秘書の前田さんが顔を出した。
相変わらず真面目な表情。
でも、次の瞬間、私を見てメガネの奥の目が少し細くなった。
その顔にちょっとだけホッとする。
「お待ちしておりました。どうぞお入りください」
私は、言われるままに中に入った。
角部屋で、2面が全て大きな窓ガラスになっていて、外のパノラマの景色が視界に入ってきた。
こんな高層階から見下ろしたら、ちょっと足がすくみそうだ。
顔を左に向けると、その広い部屋の真ん中には大きなテーブルとソファが並び、さらにその奥には社長だけが座ることのできる立派な机と椅子が置かれていた。
その机の両脇には観葉植物が飾られ、本棚には綺麗に本が整理されて並んでいる。
「社長はすぐ戻って参ります」
その時、さっきのドアが開いて、
「雫、久しぶり」
そう言いながら、スーツ姿の榊社長が入ってきた。
私は覚悟を決めて、その重厚なドアをノックした。
ガチャりとドアが開いて、秘書の前田さんが顔を出した。
相変わらず真面目な表情。
でも、次の瞬間、私を見てメガネの奥の目が少し細くなった。
その顔にちょっとだけホッとする。
「お待ちしておりました。どうぞお入りください」
私は、言われるままに中に入った。
角部屋で、2面が全て大きな窓ガラスになっていて、外のパノラマの景色が視界に入ってきた。
こんな高層階から見下ろしたら、ちょっと足がすくみそうだ。
顔を左に向けると、その広い部屋の真ん中には大きなテーブルとソファが並び、さらにその奥には社長だけが座ることのできる立派な机と椅子が置かれていた。
その机の両脇には観葉植物が飾られ、本棚には綺麗に本が整理されて並んでいる。
「社長はすぐ戻って参ります」
その時、さっきのドアが開いて、
「雫、久しぶり」
そう言いながら、スーツ姿の榊社長が入ってきた。



