「光平、ちょっとこっち手伝って」


「了解。亜美、今日はさ、外に何か食べにいかない?」


「うん、いいよ~」


「何食べたい?」


「そうだな~パスタとか? あっ、ピザもハンバーグもいいかも~」


「おっし、それ全部食べよう!」


「やだ光平、いくらなんでもそんなに食べれないでしょ?」


日曜日、俺のマンションの部屋に2人の笑い声が響く。


俺は今、亜美と一緒に暮らす準備をしてる。


1年付き合った彼女と上手くいかずに別れてしまった後、地元の中学校で先生をしながら、何となく毎日を過ごしていた。


そんなある日、亜美から連絡が入った。


就職した先の会社の社長と結婚したって聞いてたから、連絡するのは止めてたけど…


学生時代、ずっと片想いしてた亜美からの電話に正直驚いた。


でも…


やっぱり、すごく嬉しかった。