「正孝君も幸せだな。真美ちゃんみたいな素直で可愛いお嫁さんをもらって。うん、本当に…みんな幸せで良かった」


俺は、雫ちゃんのことが好きだ。


大好きで…愛してる。


それは、一生変わらない。


この先も、密かに雫ちゃんを想い続けるロマンチストな男でいたいと思う。


それで…十分じゃないか。


俺の人生、1ミリの悔いもない。


ふと空を見上げて思った、北海道の星空は最高に美しい…って。


ここに来て、本当に良かった。


俺は、ほんの少し込み上げる熱いものを必死で押し込めた。


「あっ、流れ星」


誰かの声。


空からたくさんの星が降ってくるみたいに…


それは、いくつも流れては消えた。


『みんなが大好きな人と一緒にいられて、幸せな笑顔が溢れるように』


この心の中の願いが、俺を支えてくれてる全ての人に、必ず、届きますよう…