あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

もし、正孝君が僕の生徒だったら?


だったら、雫さんに…また会えるの?


いや、ダメだ、そんな不純な理由で教師をしてちゃいけないだろ。


僕は、頭の中の妄想を急いで消去した。


一瞬でもバカなことを思った自分が恥ずかしくなった。


「そ、そんな立派なことじゃないよ。勉強はもちろん、生徒との関わりとか、親御さんへの対応とか…まあ、いろいろ大変なことはたくさんあるけど、でも、今はすごくやり甲斐を持って頑張れてるから。それより、雫さんは?」


雫さんの今、すごく知りたい。


「私は…今ね、手作りのパンを売ってるの。週2回だけど、お家でね。ご近所の方が買いに来てくれたり…そこそこ評判もいいの。美味しいって言ってくれるお客様の顔を見たら元気になれるから。毎日すごく楽しくて」


優しく微笑む雫さん。