あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

「私なんてまだまだよ。母親として、妻として、毎日どうすればいいか、必死だよ」


「雫さんなら大丈夫だよ。ただあなたがいるだけで…家族は幸せなんだよ。だから、そんな頑張り過ぎないで」


そうだよ、ただあなたがいるだけで…


その笑顔があるだけで…


きっと、みんな幸せになれる。


それくらい…雫さんは素敵なんだから。


「相変わらず優しいね、希良君は。正孝には、優しくて明るい子になってほしいって思う。希良君みたいにね。あっ、ねえ、今日はもしかして修学旅行の引率?」


僕みたいに…


って、サラッとさりげなく通り過ぎた言葉、なんか嬉しい。


「うん、そうなんだ。今は小学校の先生じゃなくて、中学校の先生してる。副担任だけどね。ちょっと自分の中でいろいろ考えて、環境変えたくて…」


「中学校の先生なの? そっかぁ、正孝も来年から中学生だから、希良君みたいな素敵な先生に教えてもらえるといいんだけどな。本当にすごいね、希良君はずっと夢を実現し続けてるんだ」