あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

「希良…君?」


艶のある聞き覚えのあるその声。


まさかと思って振り返る。


「はっ。え…あ、あ…」


あまりの驚きに、僕の喉に言葉が詰まってなかなか出て来なかった。


「どうしたの? 希良君、なんでここに?」


「し、雫さん…」


目の前にいるのは本当に雫さんなの?


すぐにはとても信じられなかった。


「嘘みたい。希良君に会えるなんて」


「そ、そうだね…僕も…驚いてる」


あの時以来、久しぶりにこのテーマパークに来て、本当に夢の世界に迷い込んでしまったのかって錯覚した。


5歳年上で39歳の雫さん。


いつまでも、何も変わらない。


とんでもなく綺麗だ。


さっきまで穏やかだった僕の心臓は、突然激しく鼓動を刻み始めた。


「あ…えと、この子、私の息子なの。こっちは私の母です。今日は3人でここに遊びに来てて…」