あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

『真美ちゃん…何かあった?』


真剣な眼差しで私を見る。


『正孝君…仕事は? 大丈夫だったの? 急に…ごめんね』


私の声は少し震えてる。


『謝らなくていいよ。今日は、仕事が早く終わったんだ。だから電話した。最近、ずっと残業だったから。早く連絡したかったけど、真美ちゃんの携帯通じないし、お父さんの会社も遅い時間だと誰も出なかったから』


『ごめん…』


私は頭を下げた。


本当に申し訳ないと思った。


『心配した』


ポツリとつぶやいたその一言に、私は胸がキュッとなった。


『正孝君、私ね…一緒に日本に戻ってきた彼氏に…すぐにフラれたの』


『えっ?』


『5年も付き合ってた彼女がいたのに、私と付き合ってたんだって。それなのに私にプロポーズしたんだよ。ひどいと思わない? 情けなくて笑っちゃうよね…本当に…ひど…いよ…ね』


涙が、どんどん溢れる。


無理に笑おうとした私のこと、正孝君はギュッと抱きしめてくれた。


本当に…


いつだって…優し過ぎる。