あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

『バイト終わったらまた来るから。何時に終わる?』


私は、結局、その申し出に甘えた。


その夜、誰もいない公園で、今までの苦しみと悲しみを吐き出すように全て話し、そして…号泣した。


ずっと長い間1度も泣かずに我慢してた分、気が狂ったみたいに泣いてしまった。


その間、私の声は切なく響き…


闇に静寂が戻るまで、この人は、こんなみっともない私をそっと抱きしめて、ただ待ち続けてくれたんだ。


少し落ち着いて、涙でぐちゃぐちゃになった顔をゆっくり上げたら、


『何も心配することないよ。大丈夫だから』


って、とても優しい笑顔で言ってくれた。


その言葉と表情にホッと気持ちが軽くなり、久しぶりに『生きてる』って、実感することができた。


『大学にはおいで。授業以外はずっと一緒にいるから。そしたら、何か言われても俺が守れるだろ?』


守る…?


彼女でもない私を守ってくれるの…?