少しお酒を頂いてると、あっという間に時間は過ぎ、夜も深くなった。


私達は広くて柔らかい布団に一緒に入って、そして、見つめ合った。


「祐誠さん…私のこと…抱いて下さい」


自分から言って…


私はこんなにも大胆な女だったんだと思い知る。


いやらしい。


「ああ、もちろんそのつもりだ。まだまだ寝かせないよ。雫は…俺のものだ。誰にも渡さない」


祐誠さんの指先から伝わる刺激的な感覚。


体の全部が敏感になっていくのがわかる。


「気持ち…いい。もっと、して下さい…」


私の中に『祐誠さんに触られたくて仕方ない』と願う、もう1人の別人格がいるみたい。


こんな自分、祐誠さんに抱かれるまで知らなかった。


「ああ、雫の甘くて可愛い声、もっと聞かせて…」


時計の針を気にする余裕もない程に…


私達は激しく求め合い、何度も何度もお互いの名前を呼び合った。


全てが終わった頃には、2人の体はもうクタクタで…


そして、私は祐誠さんの体に包まれ…守られながら、朝まで眠った。