「あはは~雫ちゃん、ほんま可愛いなぁ。社長さんが惚れるのわかるわ~」


関西弁で言われて、ちょっと照れた。


「か、可愛くないですよ、私。お化粧とかもあんまり上手くないし」


今までメイクとかもちゃんと勉強したことなかったから、今になってちょっと後悔。


「化粧なんて関係ないよ。雫ちゃんはナチュラルメイクで好感持てる。可愛い…美人…どっちとも取れる感じがいいんだよね~


私の顔をマジマジと見ながら言った。


「止めて下さい、恥ずかしいです。可愛いとか、美人だとか、私には縁のない話ですから」


本気で恥ずかしい。


「何言ってるの、雫ちゃん。もっと自分に自信持ちな。そろそろトラウマも完全に捨ててしまってさ。榊社長さん、慧君、そして希良君。あんなイケメン達に好かれてるんだよ。私だったら思いっきり自慢しちゃうなぁ~」