「まさか!」


そ、そんな…


『お似合い』だなんて、とんでもないよ。


「とにかく俺と雫はもう離れられない。ずっと一緒だ。だから…」


祐誠さんは、ほんの少しだけ間を置いて…そして言った。


「これからは2人でここに住もう。そしたら、ずっと一緒にいられる。パンの配達もしなくていい」


あまりに突然の申し出に、私は驚きを隠せなかった。


「そんなこと…」


「もう決めたから。これは決定事項、覆せない」


祐誠さん、いつだって強引だよ。


正直、嘘みたいな展開に着いていけなくて、まだ全然信じられない。


でも…これは、夢じゃないんだよね?


目の前に祐誠さんがいて、私はこの人に告白された。


自分の気持ちに気付かされて、体を許して…


そして…


『付き合って』って言われた。


おまけに一緒に住もうとまで。


頭の中で整理しても、まだ不思議だ。


こんなシンデレラストーリー、現実にあるの?


私の身に起こってること?