あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

「社長は、まず自宅で療養中の父に会って下さり、手を握って話しかけてくれました。子どもの頃からうちのお茶を飲んでいたと、昔の思い出話を…とても優しく語りかけるようにしてくれたんです。父は嬉しそうに涙を流して聞いていました。父のあんな穏やかな顔を見たのは…うつ病になってからは初めてでした」


「そうだったんですね…お父様の喜ばれる光景が目に浮かぶようです」


「社長は母と私に言ってくれました。榊グループの百貨店の京都店で、すぐに茶葉を取り扱ったイベントをするから、ぜひ参加してもらいたいと」


お茶のイベントを…


「うちの茶葉を大々的に宣伝し、その場で飲めるカフェコーナーも作り、それに合うケーキや和菓子などの有名店も同じように出張販売してもらえるように、すぐに手配してくれました。カフェ以外でも試飲できるようにし、飲み比べてもらいながら、気に入ったものを買って頂けるようにしてくれて…」