あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

「詳しいことは前田君にいろいろ聞いてみてくれ。必ず力になってくれるから」


嘘、まだ引き受けたわけじゃないのに、どんどん話が進んでく。


「でも…」


すぐには返事できない。


「雫が頑張ってる姿を見たら、俺も頑張れる」


「え…?」


「今回はうちにとっても大切なイベントなんだ。だから失敗はできない。怖いのは俺も同じ。でも、雫と一緒なら…俺…」


そう言って、私を見つめた。


すごく驚いた。


イケメンで、スタイルも、頭も良い祐誠さん。


お金もあって、全てに自信をもって生きてるんだと思ってた。


特に仕事なんて、誰よりも自信があるのかと…


でも、榊グループは、世界に通用するあまりにも立派な大企業。


社長として、私なんかが想像もできないくらい大変な苦労があるんだろう。